2018年に始まったばかりの”引退競走馬杯”とは?
馬旅倶楽部では”競走馬になれなかったサラブレッド”であるゲヴュルツを支援しており、引退競走馬杯の出場を目指して地道なトレーニングを続けている。
競馬に出走していないのに”引退競走馬杯”に出場できるのか?疑問に感じるだろうが、答えは「イエス」だ。
公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会のホームページに下記のような記載がある。
〔出場条件〕
公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルに血統登録(内国産、外国を問わず)され、日本中央競馬会、地方競馬全国協会の競走馬として最終レースから3年後の年度末までの3歳以上の馬とする。
また、未出走馬は年齢が3歳以上7歳以下とする。なお、年齢は馬年齢(1月1日)を適応する。
まず、ゲヴュルツは公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルに血統登録済みだ。血統登録済みであることは、血統書データサービスから確認することができる。(確認にはログイン登録が必要です※無料)
次にゲヴュルツの年齢は4歳だ。「未出走馬は3歳以上7歳以下とする」との記載があるため、現時点で出場の対象年齢である。また、このルールに変更がなければ2023年末まで出場が可能ということになる。
引退競走馬杯は2018年に始まったばかりの新しい取り組みで、JRA (日本中央競馬会)が助成をしており、これから馬術競技会として益々注目されることが期待されている。
“馬の数だけゴールがある” by jraofficial
まだまだゲヴュルツにとって馬術のトレーニングは始まったばかりだし、馬術競技会の経験もない。焦ってはいけないが、彼女にはヒロインになるチャンスはある。彼女にとって明るい未来があるとみんなで信じて見守りつつ多くの方と応援し、育っていく過程とその喜びを共有したい。
− 現在、馬旅倶楽部ではゲヴュルツが無事に競技会デビューを迎えるための馬具を揃えるためのクラウドファンディングに挑戦していますので、ご支援いただければ幸いです。
記事:主宰(日本馬術連盟認定指導員資格者)
運営:ホースパートナーズ