引退馬支援の現実
年間約7,000頭のサラブレッドが誕生する。そして、そのサラブレッドの殆どが競走馬という職種に就くことになる。
年間7,000頭だ。仮に7,000頭が25歳まで生きるとして、それら全てがいるとしたら175,000頭になる。1割強が繁殖になっているとして150,000頭。
全てのサラブレッドを救うというのは150,000頭を養うということだ。餌代、設備費、人件費等を考えて維持費に一頭当たり月10万円かかるとしよう。すると単純計算で毎月150億という莫大な費用が発生することになる。年間で考えると1,800億円。これが現実だ。
理想に向かって考えた時、この1,800億円という予算をどうやってつくるかということが問題になる。
JRAが負担するのか?
馬主が負担するのか?
競馬ファンが負担するのか?
全て検討する余地はあるが、やり方は色々とあると思うので具体的なことは省略する。しかしながら、これらは受動的であり能動的ではない。
今自分に出来ること、ということに当てはまらない。今自分に出来ることは何かを考えた時、それは馬の魅力を伝え、広く乗馬を普及させ、引退競走馬の需要を増やすという事だった。